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<<   作成日時 : 2008/01/25 02:32   >>

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カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)

この、カラマーゾフの兄弟というお話をご存じでしょうか?
読書好きの方はもちろん、すでに話題にもなっている本なので、
読んだ方も多いのではないのでしょうか?

この物語の登場人物、ゾシマ長老という人物が、
フョードル・パーウ゛ロウ゛ィチ・カラマーゾフに、
こんなセリフを残しています。

『大事なのは、自分に嘘をつかないことです。
自分に嘘をつき、自分の嘘に耳を傾ける人間と言うのは、
自分のなかにもまわりの人間の中にも、
どんな真実も見分けがつかなくなって、
ひいては、自分に対しても他人に対しても尊敬の気持ちを
失うことになるのです。
だれも敬わないとなると、人は愛することをやめ、
愛をもたないまま、自分を喜ばせ気持ちをまぎらわそうと、
情欲や下品な快楽に耽って、ついには犬畜生にもひとしい悪徳に
身を落とすことになるのですが、
それというのもすべて、人々や自分に対する絶え間ない嘘から
生まれることなのです。』


すばらしいと思いました。

小さな頃、両親から「嘘をついてはいけませんよ」と
教えられて育ててもらったにも関わらず、
いつの間にか平気で、

「自分には嘘をつける」

そんな大人になってしまっているのではないのかと、
はたと考えさせられました。

大切なものを、大切だと言えますか?
嫌なことは、嫌だと伝えることはできますか?
寂しい時に、素直に寂しいと言えますか?
愛している人に、愛していると言えますか?
そばにいてほしい人に、そばにいてほしいといえますか?

自分の心の中にある気持ちは、
口に出して、相手に伝えることが出来て初めて
「きもち」になるものだと、私は思っています。

忙しい毎日に追われ、
自分の気持ちを伝えることがなくとも、
平気になってしまいがちです。

とくに、「大人」になってからは、
我慢を強いられることの方が多くなってしまうのも事実。

それでもせめて、
身近な人には、
大切な人には、
「自分の本当の気持ち」を伝え、
「嘘のない自分」と向き合っていてほしいな、と
強く思いました。

ロシア文学は、非常に話の流れが事細かに描かれているものが多いため、
難しそうなイメージがあるかもしれませんが、
私が呼んだ、亀山郁夫さんが訳されているものは、
そのなかでも、とても読みやすく訳されていると思います。

著者、ドストエフスキーが残す、
どうしようもない兄弟の、どうしようもないやり取りから、
ほろりと溢れるように心に滲みていく人間味に、
様々な事を考えさせてもらえる作品です。

まだ読まれていない方は、ぜひ、
挑戦してみてください☆



カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)

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